馬花241-245

馬花245

東京都千代田区神田

楽器店に古本屋、大学、スポーツ専門洋品店

その一角裏通り。

水無月に新規開店した、キャバm

キャバHの姉妹店だ。

店を任されたのは、マミア23才

キャバ長

キャバ頭にメルメ23才

そして、現地で採用したキャメ23才

この3人がキャストだった

派手な本店の経営とは趣向が異なり

ボーイもいない、女3人だけで運営している

スナックに近いような店

酒も料理も自分たちで作った

6月の開店から常連の客が逓増しつつあった

「ヘイ!おいでなすって!!こちらのテーブルでござんす。今日の料理は焼き豆腐の煮物でありんす。ビールでええんじゃね。はいはい旦那、次は焼酎でありんす」

メルメの任侠風接客は東京の江戸言葉と混ざって収拾がつかなくなっていた。しかし比類なき異様さが男を刺した

「お客様、そうですか。ええ、素敵です。お仕事大変なのですね。頼もしいです。はい私がお作りしました。ええ焼き豆腐、ほほ」

マミアは美人ではないが、柔和な物腰で安寧をもたらした

キャバ長は師走に誕生日を迎える。長月に誕生日を終えたメルメより学年は一つ上だ

キャメは葉月に誕生日。メルメと同学年

「ええ、そうなんです。アイドル目指してます。なかなかうまくいかないです。ええ、好きなことですか?私、魚、好きなんです。誕生魚ってあるんです。ふふ、焼き魚ですか。私は・・・」

そんな3人のキャバm

なんでも3人で、する

さすれば

ぺっぴんさんにぜーたいなりたくて〜

毎日磨いて〜た

馬花244

「ハミヤ、先週のパンジーレースはご苦労だったな」

タケルがハミヤを労う

「ああ、向きになっちまったな。まあ、ボチボチだろ」

「お前としては上出来だ」

たんたん

足音鳴らしながら、ハミヤの馬房の前に調教師Hが付けた

口を真一文字に結ぶ、ハミヤ

「くそ」

眼力漲るハミヤにHが向かい、続ける

「いいか、ハミヤ。俺たちは3歳馬限定の暮れのH1不死鳥杯を目指す。このレースを好走できれば来年の虎杯や熊杯の勝利が現実味を帯びてくる。いいな。しかし」

「なんだよ」

「賞金が足りん。タケル、説明してやれ」

「はい」

タケルがハミヤの左頸溝に触れる

「いいかハミヤ。賞金には、実際に馬主や調教師に厩務員、騎手が獲得できる本賞金と、それとは別に習得賞金がある。習得賞金は馬が出走できるクラスを決定するために加算される賞金なんだ。金銭のやり取りはない。この収得賞金、ハミヤは1勝だから400万なんだ。これは決まってる。新馬、未勝利の勝ち馬には400万。このままではフルゲートになった場合、不死鳥杯には出走できないかもしれない。不死鳥杯はH1で最高峰のレースだからな」

「ふん。どうすれば収得賞金が稼げるんだ」

「レースに勝つんだ。または翔賞、H3、H2、H1。この格の高いレースでは2着まで収得賞金が獲得できるんだ。ハミヤの前走はH3パンジーレースで4着だっただろ。これが2着までだったら収得賞金が獲得できたから、うん、ほぼ確実にH1不死鳥杯にも出走できただろう」

チッ、ハミヤの舌打ちが聞こえたような気がした

「はいよ、残念だったね、ブルル」

「まあ、結構大事なんだよ。これ。熊杯とか、それ以外にも今後の有力レースの出走にも関わってくる。熊杯には18頭しか出走できない」

タケルが憂慮な面に微笑を醸した

ハミヤが少し間をおいて、口を緩める

「おい、タケル。そのもう一個、本賞金ってのはどうなってる」

「本賞金は実際のお金だよ。H1熊杯なら1着は3億。馬主に80%。調教師10%。厩務員5%。騎手5%」

「3億!だと!俺は俺の配分はどうなってる!」

「馬は・・・人参、特盛とか、、」

クソッ!

俺は

  何のタメに走るのか

「ハミヤ、不死鳥杯前に一度出走するぞ。2033年11月26日土、シクラメンステイクスだ。収得賞金を加算するぞ。本賞金3,800万パーマー。勝てば本賞金の半額の1,900万が収得賞金として加算される。熊杯の出走も見えてくるぞ」

「へいへいはあ。走りゃいいんだろ」

馬息に空気が濁った

お前たちのために・・

パーマーをかせぐ

ごめんな。

タケルが笑顔でハミヤに語る

「ハミヤ、今年の熊杯馬はママだ。雌馬が制した。すごいことなんだぞ。ライバルにはパパやガキがいて、来週の4冠レースの3戦目竜杯にはパパとガキの一騎打ちと目されている」

「ママは」

「ママは疲れちゃったみたいで、ちょっと休んでる」

「大変なんだなママも」

「激走だったからな。すごかったな。感動を生む走り」

感動を生む走り?

祝福と喝采、栄光、お前の幸福はどこだ

人間が好きか、嫌いか、大嫌いか

「それから、古馬では・・フリクリとアゲハとマンマ」

そんなのどうでもいいだろ

「強敵がたくさん。雌馬では、、」

知らねえよ、そんなこと

ライバルなんて、いねえよ。

勝手に、、

   敵つくんな

「そうそう、今日の4歳雌馬三冠の3冠目麒麟杯はアカツチが勝った。栗鼠杯のオレンジ、熊猫杯のガンドクと麒麟杯のアカツチ。3冠を分け合った」

「なんでそんな嬉しそうなんだよ!」

「えっ、ハミヤ・・」

私の生きる道

私達は歩むしかない

生まれてきて、しまった

なら

なんらかの

ために

走るシカ

ないのナラ

エサを食べよう

馬花243


馬花242


はあはあ

助けて

鎌鼬 

カマイタチ

はあはあ

助けて

きゅ、きゅうけつ

うぎゃー、血取り

はい!

カットカット!!

もっと自分を愛して

まあ、

いいや

オッケー

今日の撮影終わりだよ

このあと

ギロッポンでシースーね

馬花241

わかさま

仲間に

入れてあげよう

嫌の星には入れない

キサマ様・・

私達といると

体に異変が起こるはずよ

コルク・・

なんとかしてやりたいがクルクル

バーヘン・・

俺きっと吸いたくなっちゃうし

カンナ・・

よし!

俺が連れていってやる

どこへだ?ワエハ

任せとけ

スキノホシへ

あいつら性格悪いぞ

デザート好きじゃからな

シマウマケーキ追加で

デザートってなに

ハミル、説明してやりなさい

ケーキとかだよ

ケーキ?

アイスとか

クッキー

クッキー?

お菓子だよ

お菓子?

菱餅のこと?

ひしもち?

お餅よ、3色の、鮮やかに

食べてみたい

デザート・・・

よし

よし。俺が連れていってやる

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