301.ナスタチウム 金蓮花 4/6誕生花

ハミルカンパニー11

クソ
ダメだ
絶対
営業に返り咲いてやる

結果
何としてでも
上に
・・・・・

おかえりなさい
シャヤは
まだ
帰ってない
もう22時だぞ
・・・・

ただいま
何時だと思ってるんだ
うるさいな!



#シュン
#メロン
#ミナア
#ミナアの嫁
#シャヤ



305.アイリス 菖蒲 4/10誕生花
ハミルカンパニー12
愛知県名古屋市に本社を構える
文房具メーカー
業界中位
4〜6番手に位置する
中堅企業である
本社営業部2課
課の長をミナア
今春4年目を迎えたシュン
同じく4年目のメロン
係長のチャリル
他、課員2名
計6名
先般
営業のシュンと
営業事務のメロンの
職務転換が行われた
営業のメロン
営業事務のシュン
配置転換には少なからず
メッセージが含まれていることが通常だが
詳細までは自身で読み解く他はない
シュンには些か
問題があった
営業能力の欠如
得意先の経験豊富な輩達は
4年目の弱弱しげな青年を
他社の猛者との比較
頼りない営業MANと断定していた
さて
同様の評価が
人事部でも下され
シュンの進退を問われる
課長ミナア
人事部から
介錯を命じられた
メロン
4年目の女子社員
今般営業事務から営業へ
契約社員
正社員契約を希望
仕事ができる才女
明るく人の懐に入り込む天賦
本質的な能力で言えば
課員でも1,2を争う
ミナアは見ていた
人事部である
ミナアがシュンの首を取った折には
メロンの正社員契約が約束された
シュンを殺して
メロンを昇らす
シュンを生かして
メロンを停めるか
・・・・
知恵を巡らす
知恵とは言えぬ蛮業ではあったが
ミナアは
自身の首を差し出した
先に記した
配置転換である
営業 メロン
営業事務 シュン
異常値とも言える
販売達成を実現する
両名を生かし昇す
・・・・
強引な配置転換を
断行したミナア課長
失策の折には
・人事部と営業部・
自首
#ミナア
#シュン
#メロン
#チャリル
#ハミルカンパニー


アイリス
希望
知恵
吉報
メッセージ
よき便り


325.モクレン 木蓮 5/7誕生花
ハミルカンパニー13
髪をバックに、スーツを新調し、新たなスタートを切る
4月に営業事務から営業になったメロン

相変わらず優秀だ
仕事は早く要領もいい
報告も的確で
取引先からの信頼も得ているようだ
「ミナア課長
クックルサ文具にこの企画提案したいのですが」
「見せてくれ」
「ファイル販売に注力したリベート企画です」
「うん、やってみろ」
活力がある
この女は外に出て活動する方が向いている
本人もそういった風に感じている
あとは結果である
優秀さと売上は必ずしも比例しない
・・・・
ミナア課長の采配であるから
メロンが爆破的な売上を達成すること
シュンの営業事務としての能力を開花すること
人事部に啖呵を切った以上
これを半年以内に成し遂げる
・・・・
シュンは
「やってらんないよ
メロンさん、クソっ」
腐っている
忍耐力と持続力
シュン
弱しお前には、今日も
木蓮の花があの涙を唄っている
#メロン
#ミナア
#シュン
#ハミルカンパニー
モクレン
崇高
忍耐
威厳
持続
自然への愛



333.イキシア 槍水仙 5/16誕生花
ハミルカンパニー14

「90年代縛りだぞ!」
レインはパワハラした
シュンはリモコンをピコピコやっている
メロンはマイクを取った

北京 ベルリン ダブリン リベリア〜
課長代理レイン
ミナアを課の長とした本社営業部2課のNo.2
酒好き、カラオケ好き、家族想い、優しいパワハラ好きの
42歳である
1981年生まれのレインのカラオケは90年代縛りだから
付き合いの良いメロン28歳は、
平成2年から11年の音についてずいぶんと鍛えられた
シュン26歳は
社内飲み会を極限まで拒む若者だったが
営業を外された頃から心境の変化か
レインの飲みに付き合うようになっていた
お手頃な均一価格が売りの居酒屋チェーンで喉を温め
カラオケで喉を鳴らす
レインの絶対的お供はメロンで酒好きな二人
二人は鉄板
シュンが加わり、もう一人いるが今日はいない
ミナア課長はボウリング以外は参加しないし、
係長チャリルは気まぐれであった
さて
レインだが
課長代理の42歳は会社の悪口を一切言わない
酒に呑まれても、
「俺たちは恵まれている」
才女メロンはボロクソだが
酒に呑まれなくても
「クソ会社が!」
「いや、メロンお前考えてみろ。食っていけるだけもらってるだけマシだって」
「正社員にしろ!レインさん、人事部のリーゼ課長なんて、ちらつかせるだけで全然その気ないんですよ」
「大丈夫だ。ミナア課長が今やってる」
「あの配置変更ってそういう意味ですよね」
「お前はやることやればいい、メロンなら大丈夫だ」
「はい」
「シュンはもっと頑張れ」
「はい」
「もっと考えろ」
「はい」
シュンには厳しい
「とりあえず、俺のいいところ言ってみろ」
「えっ」
「えっ、じゃねーだろ」
「ああ、すごい頼りになるっていうか、兄貴肌っていうか」
「行くか」
「はい」
メロンは同調した
「僕のスルーですか」
「行こうか」
「そっすね」
メロンはブラウンの営業鞄を抱えた
「ちょっと待ってください」
シュンはブラックの営業鞄を抱えた
レインの手はぶらぶらしていた
先般の配置転換があってから
メロンとシュンの関係はギクシャクしていた
1995年生まれのメロン
1997年生まれのシュンは4年目を迎えた同期である
メロンはハミルカンパニーの前に他の仕事をしていた
シュンは優秀なメロンに嫉妬していたし
敏感なメロンはそれを察知して
「めんどくせえ奴だな」
レインは不思議で
シュンにはイジワルな発言多し
メロンにはセクハラ的発言多し
でも、
慕われていた
実のところ
ミナア課長には管理職の距離感という不利があるが
レイン課長代理の方が人気が高かった
一緒によく笑っていた、彼は、みんなと
さて、PUFFY
シュンはまだリモコンをピコピコしている
課長代理レインはハンケチを持たない
トイレから戻ったレインの手は
アジアの純真からマイクを受け取った
90年代縛りのレインは歌った
“優しいだけのアイツを忘れて
激しい瞬間を夢見てたい夜”
平成元年の雨が降っていた


いや待て
#レイン
#シュン
#メロン
#ハミルカンパニー
イキシア 槍水仙
誇り高い
秘めた恋
団結



しらふのクリスマス⑨
1.JOHN&YOKO Happy Xmas(War Is Over)
2.BENNIE K ザ⭐️クリスマス
3.安室奈美恵 Christmas Wish
4.amazarashi クリスマス
5.スターダスト⭐️レビュー 6月のジングル・ベル
6.中森明菜 星のX’mas-BERRY~A TENDER STAR
7.福山雅治 1991年のクリスマス
8.桑田佳祐,松任谷由実 Kissin’Christmas(クリスマスだからじゃない)
9.KAN 今年もこうして二人でクリスマスを祝う
348.ルピナス 昇藤 5/31誕生花
ハミルカンパニー15
3人は帰り支度を始めた。
シュンが伝票を取り会計を済ませる。
2時間のカラオケで4,500円の会計を
シュンとメロンが1,000円ずつ支払い
年長のレインが2,500円を負担した。
90年縛りのレインのカラオケは
レイン本人による89年のヒットソングの歌唱で終わった
バービーボーイズ
目を閉じておいでよ
シュンもメロンも突っ込まなかった
20代の二人には、いや、普通は、
89年か90年代かの識別は難しい
ハンケチ知らずのレインの手からは雨が降っていたが、
彼の心にも感傷の雨が降っていた
レインは89年を知っていた
1989年は平成に当てると元年であり
昭和64年でもあった
昭和64年1月7日をして昭和最後の日となったが、
バービーボーイズ
目を閉じておいでよ
その歌は昭和64年1月1日に
発売されていた
昭和に発売された最後のヒット曲
レインはこの事実を知っていて、
昭和を沁みていた
自身の定めた掟を自ら破った
確信的犯行に不良の悦を覚えた
昭和最後の元日で締めて、マイクを置いた
・・・
カラオケボックスから
レインとメロンは、家の方角が一緒だった
少々歩くが30分ほどの徒歩で帰宅できる
シュンは、別方向だから
お疲れ様でしたと告げ
一人で歩き出していた
課長代理レインと営業のメロンは
肩を並べて歩き出した
「歩くか、俺も歳だからな。
肉が落ちねぇ」
「腹、出てきましたか?」
「いやさ、戻んねえんだよ。
休肝日つくらないと」
「毎日ですか?」
「あゝ、そうだな」
「ちょっと控えないと
週一くらいは」
「わかってる。
メロンは?」
「私、お酒は好きですけど、
家では飲みませんから」
「全く?」
「ええ、
うーん、うそ
たまに、ホントどうしようもない時は」
「なんだよ、どうしようもない時って」
「私だっていろいろあります」
「そうだな、悪いな」
「なんですか、悪いって、こわ」
「いや、さ、不公平だよな。
お前みたいに優秀な奴が、正社員になれないなんてな」
「契約社員で入っちゃったから仕方ないです、更新更新で」
「お前はしっかり評価されてるよ」
「とりあえずチャンスはいただいたので、結果です」
「あゝ、そうだな」
「私、登り詰めてみたいんです」
「えっ、そこまで思ってるのか」
「はい、私は男に生まれたかった」
「そうか」
「はい、お淑やかになんて私にはできないんです。男だったら、もっと馬鹿やって、ふざけて、くだらないこと言ってゲラゲラ笑って」
「おいおい、男だっていろいろ」
「そうですね。でも、若いうちにできるだけ」
「険しいぞ」
「望むところです」
「変わるといいけどな」
「変わりません」
「えっ」
正面を向いていた二人。レインだけが右を向いた。
メロンは続ける
「変わるわけないじゃないですか。社会における男優位なんて。女の人の活躍の場が増えてきたのはいいことですけど。
差別ではなくて、元々の性質が違うんです。体力が違うし、体格も違う、群れに対する習性も違うし、生理がないし、出産もない。
言ってしまえば社会で女が闘うのって、100m走を男と同じスピードで走れ、って言ってるようなもので。基本的には無理なんです。元々の性質が違うんです」
「じゃあ、ん、どういうことだ」
「だから、女性に活躍の場をとか、社会進出とかって言うじゃないですか」
「まあ」
「あれ、やればやるほど苦しむのは、実は女で。走れ、戦えって強要されてるみたいなもので。あっ、私はいいんですけどね、私、闘いたいタイプなので。全員そうじゃないってことです」
「じゃあ、どうすればいいんだ」
「元々の女の役割を認めるんです」
「元々の?」
「女が家事をこなすんだったら、男の仕事と同等の評価を与えるんです。評価とはお金です。つまりですよ、女性の社会進出と言っているのは、男性と同等の報酬を受け取ることへの過程なわけです。」
「うん」
「過程は社会進出とか体の良い言葉を使いますけど、結局はその先の結果が欲しいわけです。同等の報酬です。つまり、仕事ではなくて、家事であったり、うーん、これ言いますか、生理に対するハンデ、出産の肉体的、精神的負担などを認めて評価するんです。だから、社会で戦えではなくて、元々の役割を見つめ直して、認める。そして、それに対する対価を約束していく。対価は、今のこの世の中ではかなりというか、絶対、です。そもそも、女性のその役割が認められていて、男性と同等の報酬が受けれていたら、女性の社会進出を!なんてことは言ってないんです。家事や育児、とりわけ生理、出産などは女の仕事ですが、報酬は出にくいんです。仕事と捉えられていないからです。だから、社会に打って出るという手段しかなかったんです。もちろんキャリアの女性もいますが、仕事をすると言う総合力では女は男に勝てません。さっきの理由です、不利が多いからです。女の役割への報酬が足りていないだけなんです。まあ男の人も、普通は働くっていう選択肢しかないし。大変ですけど。まあ、社会で生きる価値、評価、報酬というのは、仕事だけではないってことです」
「お前、なんなんだ」
「全て、受け売りです」
「誰の?」
「チャリル先輩」
#レイン
#メロン
#シュン


372.アサガオ 朝顔 7/6誕生花
ハミルカンパニー16

七夕月初旬の照りつける暑さにコンクリート
本社営業部2課の面々は共に昼食に出た
全員で昼食をとるのは稀で
年に4,5回のちょっとした行事だ
午後から会議がある日にこのイベントは発生することが多かった
課長ミナア
課長代理レイン
係長ノメク
係長チャリル
契約社員メロン
一般社員シュン
女子社員ノメクは今日もノーメイクだ
ファンデーションやリップは使わず
眉を整えるくらい
だが、童顔で桜色の肌をしたそのフェイスは可愛いらしく若々しい34歳だった

パープル系の色合いを好むノメクは白に紫のストライプが入ったブラウスを着ていた
「ノメクさん」
「メロン」
「お腹空きましたね」
「私、11時くらいになると元気なくなってしまうのよね」
「私、逆です。11時くらいから目が覚めてくるって感じです」
「本当?羨ましい」
レインが食い込む
「俺は夕方が絶好調だな。飲み行くか?」
朝顔、昼顔、夕顔の花々が見頃をアピールし合う
夜顔にはある習慣があった
会議のあった日はある行動パターンをとる
溜まったストレスを解放させるためだ
・・・
ようこそ
キャバHへ

「マミアちゃん
久しぶり」
「やーミナア課長
来てくれたんだ!
嬉しい!」
ミナアがシュンに尋ねる
「お前は?」
少し遅れて店長のハツトが歩み寄り
指名について”若いのに”確認した
「本日の指名はどうされますか」
シュンは少しモシモジした
今夜も夜の顔達がそれぞれの品種で、
フロアを百花繚乱させた
シュンははっきりと発声した
「メルメちゃんで」

#ミナア
#レイン
#ノメク
#チャリル
#メロン
#シュン
#ハミルカンパニー



374.ハイビスカス 仏桑花 7/11誕生花
ハミルカンパニー 17

「メロン昼飯行くぞ」
「私大丈夫です」
「ん?お前何食ってんだ」
レインとメロン

「キウイか」
「はい、一応ダイエット」
「ダイエット?」
「キウイ2個。ゴールドとグリーン」
「お前痩せすぎだぞ」
「セクハラだわ。ちょっとお腹回りが」
「お前、俺の腹見てみろ」
「ハラハラです」
「うまいか」
「おいしいですよ。キウイは栄養素が豊富なんです。ビタミン類にカリウム、鉄、食物繊維。フルーツでクロロフィルも摂れるです」
「なんだクロロフィル?」
「葉酸ですね。抗菌、デトックス、コレステロール調整。ビタミンの酸化抑制効果もあります」
「ふーん。キウイなんてしばらく食べてないな」
「レイン課長代理も健康気にした方がいいですよ。健康診断どうだったんです?」
「真っ赤っ赤だ。痛風の一歩手前だ。呑み行くか?」
「はあ」
「お前、甜瓜くえよ」
「メロン」
・・・・

ミナアは役員会議で
あるプロジェクトを提案した
シュンの発案だった
フルーツが食べられる文房具店
フルーツの食べ放題だ。
満腹時の消化活動または一息つきたい時に、文房具を見るくらいの運動が適するというのだ。
あまり重くなりすぎないフルーツと気軽に鑑賞できる文房具の組合せは最適だ、という。
エンタメ的に
別室に軽い書道スペースを設ける。
食後の筆だ。
◯お腹いっぱい◯
🍓苺🍌甘焦🍊蜜柑🍐梨🍑桃🍋檸檬🍏林檎🍍鳳梨🍒桜桃🍇巨峰
🍉果物🍉
◯満腹◯
🥝彌猴桃🥝
🍈甜瓜🍈
楽しい筈だ
・・・・
役員の反応は、案の定冷ややかだった
ミナアは力説した
既に
社員のメロンが担当のミコル商事に相談を持ち掛けていた。ミコル商事は文具だけでなく多岐に渡り事業の幅を広げていた。小規模の実験的店舗を出店することも可能との返答を受けていた。
ミコル商事が主導する
シュンとメロンの提案と営業を無駄にできない
ミナア課長は黙りこくる役員を前に声を張り上げた
保留
なんらかの指示が2週間以内、7/25までに出るという
・・・・
午前を少しはみ出した役員会議が終了し、
ミナアの苦い顔が本社営業部2課の事務所に戻ると、甘い匂いが鼻を刺した
シュンがメロンを
食べていた
メロンは甘い顔で食べられていた

#ミナア
#レイン
#メロン
#シュン
#ハミルカンパニー



DOG4.フィニッシュ・スピッツ
ハミルカンパニー18
仕事も納めて実家のある茨城県つくばに帰る
午前中に名古屋から東海道新幹線ひかりに乗り込み東京駅に着いた
大した荷物は持たずに山手線に乗り継いで秋葉原で下車する
つくばエクスプレスに乗換えて1時間弱でつくば駅まで帰る
駅から15分ほど歩けば1年ぶりの実家に着く
時計は午後1時を指していた
母さんが帰宅の日には必ず用意してくれるすき焼きまではまだ余裕があるから、秋葉原を散策することにした
なんだか元気がなくて昼飯をとっていなかった
関東の地を踏んだ安心からか腹が少し活気を取り戻したように音を立てた
丁度駅を出たところでカレーショップを発見して店に入り、すき焼きの隙間を残すようにサンドウィッチを注文した
食べ終わり店を出る
カツサンドは結構ボリュームがあってハムタマゴにするべきだったと少し後悔した
僕はいつもそうだ
2択を迷った末に外す
頭ではハムタマゴが未来のすき焼きのためにベストの選択だと理解している筈なのに、カツサンドを頼んでしまう
まるで自ら進んで後悔する道を選んでいるようだった
サラリーマンになるのか、芸人になるのか
人生よ現在地はネクタイが僕の呼吸を奪っていく
久しぶりに訪れた秋葉原の街で歩を進める
電気街を抜けて路地に入った
小さなライブハウス”GUZO”のゴシックが目に入る
黒板にはCHAIROというアイドルのライブが開催されている要項がチョークで記載されていた
なんだかチョークの薄い水色が優しく映えた
裏路地に佇む木枠の小さな黒板が可愛いらしくて見つめていた
2,000円
行ってみようかやめようか
選択をした
スポットライトが2人の茶色を照らしていた
「お茶ダンス行くよ」
キャメル色の彼女が20人ほどの観客を煽った
・・・・
つくばエクスプレスに乗って実家に向かう
窓の外の景色よりも、2人のアイドルと20人のお茶君の一体感の光景が瞼を支配していた
はち切れるばかりの彼らの熱狂に付いていくのは難しかった少しばかりの後悔と、羨ましさで脳がぼやけていた
あの中に入って一心不乱に踊れば、2軍3軍で過ごしたままだった青春なき青春時代を塗り潰して青春を唄えるだろうか
この宇宙の森羅万象から見下ろせば一人の人間なんて幾つになっても赤子のようだ。もし青春の権利が年齢に遮られるなら勝手に赤春を萌えたぎらせたって
「ただいま」
「おかえり、春」
母さんが用意してくれた今年はトンカツを噛み締めて、茶で後悔の帰省を納めた
シュン
2024/12/29


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